ロイヤルブルーとキラキラ

わたしの世界のまんなか。

推しの魂が煌めく瞬間:『火花』~Ghost of the Novelist~

 

 

 

絶賛繁忙期の私です。

ブログに色々書き連ねたい!!と思いつつ時間が過ぎ。職場と家を往復する日々に戻りながら、あの時の熱が少しずつ薄くなっていくのを感じて焦り、手を進めました。

 

 

 

 

舞台『火花』~Ghost of the Novelist~@紀伊國屋ホール 3/31(土)昼公演を観劇して参りました。

 

推しの舞台、初観劇。

 

 

 

 

(注意:この先ネタバレあります)

 

 

 

ストーリーの感想

この舞台火花ですが、映画やドラマとは違った舞台オリジナルの部分を軸に展開されていきます。

主演の観月さんと又吉さんが本人役で出演し、主に観月さんが火花の内容を解説しながらストーリーを追い、紐解いていく感じでした。

さらっとあらすじを調べた程度の知識で観劇しましたが、火花の要点のまとめだと感じました。

ただ、火花の話に本人役のお二人が介入するシーンも割とガッツリあったので好みが分かれると思います。

(余談)

今話題のぶなしめじの妖精回に当たったような気がするんですが(記憶が曖昧)今思えばラッキー(?)だったかもしれないです。最初台本かと思ったんですけど、その後の推しの反応で日替わり要素だということに気がつきました。他の回もなにやら面白いらしいので観てみたかったな~

 

 

 

火花での推し

推しは火花の主人公、芸人徳永を演じています。

舞台の徳永だけを観た私個人が受けた印象は『暗いけど真面目でお笑いや尊敬する人に対して熱い男』でした。

漫才を愛し、破天荒で天才肌な先輩芸人神谷に憧れ、その背中を追っていく。神谷が普通のことを普通にするようになったときや様々な出来事から間違ったお笑いに走ったとき、そんな時でも熱く語りかけていた。

彼の演じる徳永からは神谷への憧憬がより強く感じられました。神谷演じるNON STYLE石田さんへの尊敬もすごく感じます。(稽古中から言ってますしね 笑)

そして徳永として存在する彼は本当に全力で、一瞬一瞬のチャンスを無駄にしない、青い炎のようでした。

推しを目にした幸福感で落ち着いて観ていた前半ですが、後半は推しの演技に引っ張られ色々な感情が混ざり、脳と心が大変なことになってました。

 

スパークス ラスト漫才

ストレートにこれは泣く。

ここの推しの演技に全ての人と感情が引っ張られる。舞台を観に行って直接感じて欲しいあの独特の空間。笑顔にもなれて、でも泣ける。

この時の推しの演技がまぁ凄いんです…涙と鼻水がだばだば出ていて顔をぐしゃぐしゃになりながら漫才していて。(この前の推しの放送でもちょろっと話してましたが、花粉症の影響もあって凄い量が出るらしいですね。花粉症ツラそう)

観ていてもうダメです。あれはダメだ泣いてしまう…。この伝えられない語彙力何とかしたい。伝われ。

 

神谷から徳永に向けて

徳永が神谷へコンビ解散を話した時のシーン、だったと思います(泣きすぎて鮮明に覚えていない)

神谷が徳永へ向けて語ります。 

 

(舞台ではもう少し簡略化されてたかもしれません)

「もし、世界に漫才師が自分だけやったら、こんなにも頑張ったかなと思う時あんねん。周りに凄い奴がいっぱいいたから、そいつ等がやってないこととか、そいつ等の続きとかを俺達は考えてこれたわけやろ?

同世代で売れるのは一握りかもしれへん。でも、周りと比較されて独自のものを生み出したり、淘汰されたりするわけやろ。この壮大な大会には勝ち負けがちゃんとある。だから面白いねん。

でもな、淘汰された奴らの存在って、絶対に無駄じゃないねん。

やらんかったらよかったって思う奴もいてるかもしれんけど、例えば優勝したコンビ以外はやらん方がよかったんかって言うたら絶対そんなことないやん。一組だけしかおらんかったら、絶対にそんな面白くなってないと思うで。だから、一回でも舞台に立った奴は絶対に必要やってん。

ほんで、すべての芸人には、そいつ等を芸人でおらしてくれる人がいてんねん。家族かもしれへんし、恋人かもしれへん。」

「絶対に全員必要やってん」

 

小説 火花

 

これまでのすべてに意味がある。

ここのシーンが一番感慨深いです。

“徳永”として立っている推しと“本来の彼”として聞く推し、その瞬間は二人存在していた。推しだけでなく石田さんも半分本人として喋っていたと思います。それだけこのシーンは火花の根っこになっている部分だと感じました。

俯いて肩を震わせ涙をこぼしながら、どんなことを考え、思い出していたのでしょうか。全ては推しにしか分からないです。

この約十年で沢山の苦労をし、沢山の涙を見ながら芸能活動をしてきてると思います。もちろん楽しさや嬉さ、笑顔もいっぱい見てると思いますが。それでも計り知れないものがある。

同世代で一握りしか売れないことも、淘汰された側の気持ちも痛いほど理解でき、だからこそ神谷(石田さん)の言葉が余計に響いていたと思います。

推しと関わった全ての人が今の彼にしてくれて、そして彼も沢山の人にとって影響力を与える大切な人になっています。

 

この舞台、推しが共演した沢山の方々が観劇しに来ています。皆さん口を揃えて泣いたと、感慨深くなったと感想を述べられています。

きっと芸能界という特殊な世界にいる人たちだからこそ、この部分って余計に刺さる言葉なんだろうなぁ。

 

 

 

この舞台での好きな推し

全部素晴らしかったです。でも色んなシーンがあった中、なぜかずっと脳に焼き付いて離れない推しがいまして。

ラスト旅館のシーンで、花が舞う中スポットライトを浴びる推しなんですけどね。

なんでしょう、メチャクチャ綺麗で儚かった。それだけじゃなくて、もっともっと先へ進んでいくというメッセージみたいなのがあるように思えました。このシーンの推しは特に目が離せなかったんですよね。不思議だ。

 

 

再認識

推しの思う徳永、推しにしかできない徳永。彼が毎公演、意気込んでいる通りでした。

漫才だって本業の人とやるだけでかなりのプレッシャーを感じていると思います。それでも忙しさを理由にせず、毎日頑張っています。柔軟に考え、この舞台に関しては受け身で吸収して、更に上を目指している。

推しのこういうところが大好きです。

 

 

 

平日は当日券が残っている日もまだあるっぽいので気になる方は是非観劇してください。東京だけでなく大阪でもやりますよ!切実に推しを観て欲しい!!!

あ~~~毎日新幹線で通いたい!経済的にも時間的にも厳しいけど!!推しの命が燃えている様をまた瞳にも記憶にも焼き付けたいし、最後まで見守りたかった…。

 

 

 

 

これまで経験してきた全てを今のその瞬間に注いでいると感じました。

彼の魂が燃えていて、そんな推しを直に観ることができて私は心から嬉しかったし感動しました。

そして尽きることなくこれからも煌めいて*1いて欲しいです。

 

 

 

 

*1煌めきー1.火花を出す、または作り出す

                       2.星や光のように明るく輝く

 

会うは別れの始め:FINAL LIVE~A World in the Universe~

 

 

自分の気持ちの整理と記録のために書こうかな~と思いブログをはじめました。

文章を書くって苦手なんですけど、気持ちの整理もできると思うので続けていきたいです。

 

 

本題に入ります。

多分めちゃくちゃ長くなります。

 

 

 

この一週間の内にミュージカルヘタリアのファイナルライブが開催されていました。

幕張2日間3公演、大阪1日2公演の日程でした。

界隈では結構有名なミュージカルなのですが、実はしっかり観たのはつい最近です。

普段ハロプロに浸かっている住民なので、存在のみ知っているくらいの認知でした。そんな私がこの作品と出会えたのは今の推しさんのおかげです。本当に感謝。(推しを知るきっかけ等はまた別で詳しく書きたいです)

 

はじめは「推しが出るから、この作品の最後らしいし」という軽い気持ちでライビュのチケットを申し込み。3月頭からSW、GW、NWと過去3作品を観て予習して臨みました。(毎日仕事から帰って寝る間も惜しんで観るくらいにはハマってしまい、ヘタミュってすげ~~~!!って思いました。なんて沼。)

 

 

 

幕張最終公演はニコ生で、大阪大千秋楽はライビュで観ました。

 

これほどまでに現地に行きたいと思ったことないです。画面越しにリアルタイムで伝えてくれている感謝もありました。物凄く感動もしたんです。別の界隈ですがメンバーの卒業公演も何度も経験している、グループの活動休止、解散だって観てきました。

でもこのファイナルライブに関してはなにかが違いました。会場にいるキャスト、スタッフさん、ファンの方々、一人一人の愛が本当に大きくて現場でしか経験できない一体感と感動があるように思えて。後悔ばかりしてても仕方がないんですけどね。

話が逸れた。

 

いや~~この作品を知ってから日が浅いのですが、セトリがめっちゃ良い。動と静が絶妙。ヘタミュらしい明るい曲が多くて、カッコいい曲もあって、本編では笑えるような曲も感慨深くなって泣けてきたり。(箸休めも楽しかった)

 

そしてカテコでのキャストの挨拶。

ボロ泣きでした。泣かない訳がなかった。

キャスト全員がそれぞれの国らしく、本人らしくてこの人たちが選ばれたのは必然だったのではないかとすら思えました。

でも、やっぱり突き刺さったのは推しの言葉でした。

初日から泣いていたというのは噂で耳にはしていたので覚悟はしていました。特別な想いを持っていたのも知っているつもりでした。幕張最終公演と大阪大千秋楽での想像以上の想いを持っていた推しを観て、私は理解したつもりだったことを痛感しました。

 

 

 

(以下、私の記憶が合っていない場合があります。注意。)

幕張最終公演の挨拶

“この作品は直筆の手紙だ”

そう大好きな演出家さんから言われた意味を知った推し。

彼は一流ではないかもしれないという前置きをし、話しはじめました。

 “お芝居もダンスも歌も未熟だったかもしれない、それぞれたくさん悩んで互いに助け合いながらやってきた。

  ダサいですけど、僕たちきっと歌上手くなったんです。みんなが、そうさせてくれたんです。”

そう涙流し、言葉を詰まらせながら。仕事に対する姿勢が真っ直ぐで真剣で、こんなこと滅多に言わないであろう彼からの本音でした。でも次にはこう語ってくれました。

“常に上を目指す。それが人の前に立つ人間の使命だと思う。”

強い芯を持った本当に真っ直ぐな瞳をしながら、すごく彼らしい言葉でした。つい数秒前までボロボロ泣いてた彼。きっとどちらも本物の気持ちなんだと強く思いました。

 

“たまには泣いてもいいんだと思えました。大ちゃんも僕もヘタミュに関してはダメなんです…”

優しい声色で泣きながらキラキラした微笑みで話した推し。

その時、NWの東京大千秋楽で“この作品の仕事があるから頑張ろうと思えた、糧になっていた”と挨拶で言っていたのを思い出しました。それだけ彼にとっては特別な、大事な居場所になっていたんだと伝わりました。

 

彼の並々ならぬ想いを徐々に感じながら

その数日後、大阪大千秋楽を迎えました。

 

 

大阪大千秋楽の挨拶

とにかく泣きました。次の日職場で顔がひどすぎて体調を心配されたくらいには泣きました。

映画館の画面越しでもこの挨拶はキャスト一人一人の強い思いがダイレクトに伝わってきました。カテコだけで1時間弱?(覚えていない)くらいかかっているくらいです。

 

推しはここで、恐らく一般的に見たら彼らしくないことを言っていたと思います。

”本当はこのライブの出演を諦めようと思っていました。“

一瞬時が止まりました。驚きで。

でも次の言葉を聞いて納得したと同時にたくさんの涙が溢れました。

”だって一人欠けているだけでみんなにすごく迷惑がかかるんです“

推しはこの界隈では多忙です。ありがたいことに。最近はファンからも本人に直接声が届くくらい忙しすぎて体調を心配されていました。私も心配で、心配すぎて病みそうになった時もありました(現在進行形でたまにあるんですけどね)。

ぐしゃぐしゃに泣きながら喉から絞り出された言葉に彼の感情のすべてが込められていました。

 

“推しちゃんだから大丈夫でしょ?推しちゃんだもんやってくれるよ”

そうカンパニーのみんなから言われたと。

(これを聞いた瞬間、私ネガティブに捉えすぎてプレッシャーになっているって辛そうに見えたんですよね。よくよく考えたらみんなに助けられたって話してたのに。伝えたいことをしっかり受け取れてなかったのすっごく悲しくてしかたがない…)

どれだけ推しがこのカンパニーに救われているか。この作品が大好きで大切で大きな存在になっていたのか。痛いほど伝わりました。

 

 “僕は天才ではないしネガティブだし他の人が言ってる事も気になるし影響される”

嗚咽を漏らしながらボロボロと吐き出してくれた推し。塞き止めていたものが一時的になくなったかのようでした。

雑誌やインタビューでネガティブなことや考え込んでしまうこと、文字では見たことはありました。普段ポジティブっぽくて器用にこなしてしまうような推しからは想像つかないです。実は不器用でめちゃくちゃ努力していて今ここに立てているんですよね。(努力を見せない一流な部分とたまに不器用さが見えるかもなと思うときもありますが、まだ完全には感じ取れていません。これからそんな推しも見れるんでしょうかね。)

ファン歴がめちゃくちゃに短いので分からないんですが、色々なことを気にせずにこんなに彼の口から心からの本音を聞くことってあまりなかったのではないかと思います。

本人の口から出されるその言葉たちの重さが辛くて、感情が伝わってきてすごく苦しかったです。でも同時に推しも一人の人間なんだと物凄く感じて、更に好きになりました。

 

 

キャストにも一人一人に対して想いの丈を伝えていました。

一つ一つが重い想いでした。

本当に切磋琢磨してきたんだと、苦楽を共にした家族のような暖かい存在なんだと感じさせました。

今 こうして 生きていると
そう
あの時の あの競争が あったから
夢の 開拓は 目の前に

このレースに きっとゴールはないけど
この人生という名の
大航海時代 旅はまだまだ続く
さあ 旅立とう
新大陸 目指して 突き進め

百年旅の歌詞って本っ当にぴったりだなと思います。心から大好きな曲。

 

 

挨拶の最後をNWで推しがもらった開幕一番の台詞で締め括っていました。

 

“今まで、大変、お世話になりました”

 

本当にありがとうという言葉だけじゃ収まりきらない感謝を伝えたいです。

この作品に出会わせてくれたこと、あなたの演じる日本に出会わせてくれたこと、素敵なキャストさんとアンサンブルさん、素敵なファンの方々、気持ちをあの場で出してくれたこと。

 

祖国日本、ありがとう。推しさん、ありがとう。

 

 

 

 

人の前に立つ人から出される言葉って本当に力があるんです。

本人も自分の発言が影響力のあるものだとよく理解してると思います。仕事のこととなるとストイックで芯の強い普段の推しなら、この日言葉にしたことはきっと言わなかったでしょう。

でもそんな彼をこうさせたのはこの作品だったから。彼が本当に大切にしていて、大好きで、最後だったから。あの空間がそうしたくなるようなものだった。私はそう思っています。

 

ずっと忘れないです。

彼が日本として生きた瞬間。安心したようなキラキラした笑顔、感情が詰め込まれた涙、暖かくて優しい歌声、重さを最後まで残したダンス。

 

彼のことを改めて心から大好きになりました。きっと同じく彼のファンの方は私と同じ感情だったでしょう。(ね、ライビュでお隣になった同担であろうお姉さん)

 

 

元々推しを観たいからという理由だけだったのにこの作品に惹かれ、好きになりました。生で観たかったし、ずっと続いて欲しいとも思いました。私でこんなに辛いので、ずっとファンの方々は本当に辛いだろうなと思います。

 

 

私は本当に短期間しか応援できませんでしたが、本当にこの作品が大好きです。

ありがとう、ヘタミュ!